Bad Rabbits / American Love (2013)



Genre: Soul/R&B/Funk
For Fans of: Funkadelic, Alexander O'Neal, Rahsaan Patterson.
Country: Boston, US.
Label: Unsigned
Official: http://www.merchdirect.com/badrabbits

1. We Can Roll
2. Can't Fool Me
3. Dance Moves
4. Get Up and Go
5. Take It Off
6. Dirty
7. Fall In Love
8. Doin' It
9. Sayonara
10. Royal Flush

ボストンのR&BグループBad Rabbitsの待望の1stアルバムをレビュー!期待通りの素晴らしい作品でしたよ。
前作よりもシンセを多用しつつ、Funk色が強まってノリとビートがより粘っこくなっています。今作はP-Funkとか好きな人はツボかも。FishboneらのようなP-Funkをルーツに持つミクスチャーバンドが好きな人にもイケると思います。

We Can Roll


以前のEPのレビューの際にも書きましたが、彼らは自分達の音楽を「Post R&B」なんて言っているそうな。
Never Turning Back: "Bad Rabbits / Stick Up Kids (2009)"
僕的には、80年代のニューソウル/ブラックコンテンポラリー、90年代ネオソウルっていう過去の最先端のソウルを吸収し、自分達なりに再構築したってことで"Post-R&B"って事なのかなあと勝手に解釈しています。90~00年代のヒップホップアーティストたちが、過去のブラック・ミュージックをサンプリングしたかのように。
そういう洗練されたアーバンなサウンドなおかげなのか、普段ブラック・ミュージックを聴かない人や、別のシーンのバンドからも高い評価を得ています。ボストンのPop Punkバンド、A Loss For WordsのMattyなんかも大絶賛してました。

Can't Fool Me


後、ただ「洗練されてるから」だけじゃなく、Post HardcoreやMixtureのようなHardcoreとのクロスオーバーミュージックの持つ、力強いビートとタイトめなグルーヴが良いのかも。彼ら自身以前は、Alternative/Punk/Rock/Jazz/Hip-Hop/R&B等などを色々クロスオーバーさせたエクスメリメンタルなバンドをやっていたそうな。そのせいかビートやノリの引き出しが多いんですよね。ライブ動画を見てると、CDとは違うアレンジで面白いですよ。
他にもBad Brainsが好きという事や、あのボストンのパンク/ハードコアシーンにて活動中という事もそういうサウンドに一役買っているのかも。

Doin' It


力強い縦ノリと繰り返しのフレーズでグルーヴを生み出していく"We Can Roll"、アーバンなサウンドに軽快なメロディが乗る"Can't Fool Me"、Bad Rabbits流Discoナンバー"Dance Moves"と、初っ端から聴き手のハートを心地良く揺らしてくれます。
ラップ調なコーラスパートに小気味の良いメロディの掛け合いが最高な"Take It Off"、P-Funk風の"Dirty"に、Disco風Funkな"Doin' It"等、ブラック・ミュージックならではな楽曲も格好良いですよ。

上でもちょっと述べましたが、ライブパフォーマンスもまた彼らの魅力と言えます。「CDで聴くよりしょぼい」って言う事はない高いクオリティだし、アレンジもちょっと違う所も魅力。演奏隊もプレイに徹するのではなく、グルーヴに身を任せて動きながらプレイするので、見ているこちらも思わず体を動かしちゃいます。いやあ…来日しないかなあ。

CD等フィジカルリリースは日本で流通しないっぽいので、デジタルリリースを購入って形になると思います。個人的に今年を代表する作品なので是非チェックを!

Fall In Love

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